茨城新聞創刊130周年
いばらき
防災キャンペーン2021
県防災・危機管理課 飛田聡志課長 県民の安全へ啓発に力
 東日本大震災は本県にとって、備えの重要性を改めて認識する機会になり、全県で公的備蓄が進んでいます。しかし、災害時に全てを速やかに行き渡らせるのは難しく、自分の身を自分で守る意識が大切です。食料・日用品を備蓄し、いつでも持ち出せるよう袋に入れるなどしておくと便利です。
 新型コロナウイルスが収束しない中、感染症対策も欠かせなくなっています。自治体でもマスクや消毒液、体温計などを備蓄していますが、個々でも準備して、避難所に向かう前から感染防止を心掛けるようにしましょう。
 日頃からの備えは、停電からの復旧時に起きる「通電火災」にも気を付ける必要があります。阪神・淡路大震災などでは疑われる事例が相次ぎ、危険性が指摘されています。「感震ブレーカー」が有効で、重りが落下して遮断する安価なものや、揺れを感知し自動的に遮断するものがあります。
 水害時の逃げ遅れをなくすための住民の避難行動計画「マイ・タイムライン」でもお願いしていますが、既往症の薬を含め、何を持ち出すのか、どこにどの経路で逃げるか、周囲に土砂崩れや津波の危険はないかなど、避難に必要なことを家族で平時から考え、地震に備えてほしいと思います。
 昨年9月には水戸市内、今月6日には土浦市内の各イオンモールで「いばらき学ぼうさい」を開催し、水害や震災に関する意識向上を図ってきました。今後も県民の安全のため、啓発に努めてまいります。
県防災・危機管理課の飛田聡志課長

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